世界の食文化 DVD
せかいのしょくぶんか





「和食」がユネスコの無形文化遺産として登録され、日本の食文化が世界に認められることになった。
このシリ−ズでは、ヨーロッパ・日本・中国の3シリーズに分けて、それぞれの料理の背景にある、風土や文化を紹介しつつ、一流の料理人たちが料理を作り上げる様子を臨場感たっぷりに描く。


ジャンル 作品名
歴史・文化 世界の食文化
巻数・セット数 機種/時間 制作年 対象
DVD/全3巻(15枚組) DVD/25分〜41分 2008年
中学生〜一般
上映 企画/制作
企画・制作:キッコーマン国際食文化研究センター
発売元:株式会社放送映画製作所 東京支社
定価(本体価格)
DVD全3巻セット(1巻5枚組) 本体75,000円+税
DVD各シリーズ1巻5枚組    本体25,000円+税
無償での、個人・団体に対する貸出および館内・館外上映ができます。
適要




各巻内容詳細

〈ヨーロッパの食文化〉


黄金時代のフランス料理〜エスコフィエと美食神話(41分)

19世紀半ば、フランスはバブルの時代を謳歌していた。ホテル王リッツは、豪華ホテルを次々に着工し、そこでの魅力を料理にかけた。彼の求めに応えたのが天才シェフ、エスコフィエである。華麗さでは空前絶後といえるベルエポックのフランス料理を再現しながら、その美食神話の背景を検証する。

クリストフ・マルガンの伝統料理〜現代フランス料理事情(31分)

1970年代、フランスの食の分野にヌーヴェル・キュイジーヌという新たな潮流がひきおこされ、食文化の後退を嘆く声が聞かれた。しかし80年代に入ると、クラシックへのゆり返しがはじまり、リヨンの若きシェフ、クリストフ・マルガンは伝統と創造性に満ちた料理がで評判をとなる。変化してとどまるところを知らないフランス料理の魅力にせまる。

ペリゴールの秋のはなむけ〜貴腐ワイン、フォワグラ、トリュフ(31分)

フランス西南部ペリゴール地方は、世界三大珍味の二つ、フォアグラとトリュフを産出していることで有名である。エスコフィエが100年前、「美(うま)し国」の条件を「質の良い食材、美食家、恵まれた自然条件、それにもまして生産者の想像力」と語った。しかし今日の美し国の食材生産につきまとっている、さまざまな問題を解決する生産者の想像力を紹介する。

主役はいつも大きなテーブル〜食卓画を読む(32分)

夏目漱石は小説「門」の中で若夫婦のささやかな幸福の象徴として、ちゃぶ台を登場させた。西洋では、食卓での家族団欒は昔からあったのではなく、宗教改革以降のことである。このことを如実に語っているのが食卓画であり、その時代の世界像だともいわれている。食卓の中心は?そこに誰がいるか?ポンペイのフレスコ画から18世紀イギリスの家族の肖像画まで食卓の図像を読む。

木村尚三郎のシチリア食紀行〜地中海式食事法(32分)

地中海沿岸諸国の食事は、ギリシャ・ローマの古典時代から庶民が続けてきた健康に良い食事法である。木村尚三郎氏は地中海式食事法の本家本元であるシチリアを訪れ、ヨーロッパの料理の流れが、千年昔の地中海に回帰している姿を検証し、これこそ「くらしといのち」が輝く21世紀の食事法だ、と総括する。



<日本の食文化>

日本料理ともてなしの心〜湯木貞一の世界(35分)

日本の粋といわれる茶の湯の料理の魅力を生涯かけて探求し、もてなし料理の極意を創造した吉兆主人・湯木貞一の一世紀にならんとする生涯を振り返りながら、彼が考案した「世界の名物・日本料理」の神髄とは何か、を検証する。これは湯木貞一の個人史であると同時に日本料理の近代史である。

懐石、しつらう〜食卓と日本人(25分)

わが国ではむかしから「料理とはしつらうこと」と言われてきた。日本人にとって食卓とは季節を呼びよせる舞台である。季節感を料理に託し、日本料理の食卓はしつられてきた。それは自然と人間生活の調和を一つの境地に押し進めた日本人の知恵といえる。

おばんざい歳時記〜庶民の味覚と四季(27分)

京都では古くから一般家庭の日常のお総菜を「おばんざい」と呼んできた。息災を念じながらの食文化「おばんざい」の時代と、健康をめざしている現代の食生活にその変わるところはない。おばんざいの中に息づいている庶民の深い知恵を探る。

食は江戸〜江戸前の料理と外食(29分)

徳川家康が居を構え、幕府の所在地となった江戸は、その長い平和が続き食文化を成熟させた。そば、蒲焼、寿司などは江戸後期に誕生したものである。江戸をひもとくと、今日の食文化のルーツが、江戸の街角で花開いたものであることがわかる。

舶来の日本料理〜食文化の翻訳術(29分)

日本の食文化は、そのルーツを探ると海外にいきつくものが多い。輸入された食文化は、日本の風土や文化、日本人の生理に対応できるように知恵をはたらかせてきた。それは見事な食文化の翻訳術である。



<中国の食文化>

北京〜庶民の味 宮廷の味(31分)

中国料理の代表といわれる北京料理。それは中国各地の料理の集大成であり、また、庶民の味から宮廷料理にいたるまで、伝承を継承し、改良を重ねて質の高い食文化を形成してきた結果ともいえる。本編では、北京料理の日常食から北京の著名な料理店の厨房まで徹底取材し、それらの魅力を探る。

広東〜食は広州に在り(30分)

四季を通じて、樹木の濃い緑と花々の赤に彩られる広州。自由市場の多彩な食品の紹介に始まり、広州最大の料理店・ 渓酒家では、飲茶の風景に仔ブタの丸焼きの全プロセスを撮影。南園酒家ではとうがんの蒸しものに代表される「蒸す」という東アジア独特の調理文化にスポットをあてる。

江南〜魚米之郷の名菜譜(30分)

米と魚介類が豊かな、魚米之郷・江南。本編では、とれたての魚と豊富な穀類の並ぶ鎮江の自由市場、楼外楼の伝統的な魚料理、上海の小籠包子やカニにカメラを向ける一方、紹興酒、鎮江香醋、金華火腿(ハム)など、中国随一と称されるものも取材し、江南全体の豊かな食文化の世界を紹介する。

四川〜天府之国の百菜百味(30分)

冬は比較的温暖、夏は盆地特有の酷暑。こうした風土を持つ四川は、香辛料や大豆食品をうまく複合させた充実した食文化を形成した。これら独特の四川料理の魅力を取材するほか、地の恵み・塩、水の恵み・野菜、さらに家常菜(家庭料理)にもカメラを向け、四川の食、生活、風土を詳しく紹介する。

調理と医食同源〜厨房にみる味の秘訣(33分)

中国の料理界を代表する北京飯店の厨房に入りこみ、調理を様々なアングルから活写。刀工(包丁さばき)、乾物類の調理法、スープの取り方の秘訣、芸術的とも思える火工(火の使い方)の紹介と続き、漢方薬を取り入れた滋養料理や精進料理に至るまで、いずれも臨場感あふれるドラマとなっている。